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バイクの車検が必要な排気量と費用の内訳、維持費の考え方

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道路脇に停めたバイクの横で、男性が透明なクリアファイルに入れた書類を持ち、指でさしている様子。足元にヘルメットが置いてある

郵便受けに、バイクを買った店から「車検のご案内」のハガキが届いている。

書かれている見積もりの金額を見て、これは全部払わないといけないお金なのか、自分で検査場に持ち込めば安くなるのかが気になったら、費用を「国に払う分」と「店に払う分」に分けて見るところから始めると整理しやすくなります。

車検代のうち、どこで受けても金額が同じなのは法定費用だけで、差が出るのは整備と部品交換の部分です。

女性が自宅のテーブルで、2枚の書類を並べ、1枚の欄を人さし指でなぞっている様子。マグカップとスマホが置いてある
目次

車検が必要なのは250ccを超えるバイク

バイクの車検が必要かどうかは、排気量で決まります。

250ccを超える小型二輪は車検があり、250cc以下のバイクには車検がありません。

区分(排気量)車検登録・届け出の窓口軽自動車税(年額の標準)
原付一種(50cc以下。2025年4月からは125cc以下で最高出力4.0kW以下の車体も含む)なし市区町村2,000円
原付二種(50cc超125cc以下で、最高出力4.0kW超。4.0kW以下は原付一種)なし市区町村90cc以下は2,000円、90cc超は2,400円(どちらも最高出力4.0kW超の車体。4.0kW以下の新基準原付は原付一種の2,000円)
軽二輪(125cc超250cc以下)なし(新車のときに届け出をする)運輸支局など3,600円
小型二輪(250cc超)あり(新車は初回3年、その後は2年ごと)運輸支局など6,000円

軽自動車税は、毎年4月1日の時点でバイクを持っている人に1年分がかかる市区町村の税で、税額は市区町村によって違う場合があります。

250cc以下でも、自賠責と保安基準は同じ

車検がないからといって、何もしなくてよいわけではありません。

自賠責保険は原付から大型まですべてのバイクで加入が必要で、切れたまま走ると罰則があります。

250cc以下は車検がないぶん、自賠責の期限を自分で覚えておく必要があるので、ナンバーに貼ったステッカーの年月をときどき見ておくと安心です。

マフラーや灯火の基準(保安基準)も、車検の有無に関係なく守る決まりなので、用品を付けるときの考え方は250ccを超えるバイクと変わりません。

満了日の2か月前から受けられる

車検の期限は、店のハガキではなく車検証に書かれた有効期間の満了日で確かめます。

2025年4月からは、満了日の2か月前から満了日までに受ければ、残っている期間を失わずに次の期限へ更新できるようになりました。

年度末は店も検査場も混みやすいので、期限が春なら、ハガキが届いた時点で予約を入れておくと慌てずに済みます。

車検費用の内訳

小型二輪の車検費用は、国に納める「法定費用」と、店に払う「整備と手数料」の2つに分かれます。

分類項目金額の決まり方
法定費用自賠責保険料(次の車検までの期間分)国の基準で決まり、どこで入っても同じ
法定費用自動車重量税(2年分)3,800円。初めての検査から13年たつと4,600円、18年たつと5,000円
法定費用検査手数料自分で検査場に持ち込む場合は2,100円(2026年4月の改定後の額)
店に払う分点検・整備の料金、検査場へ持ち込む代行手数料店ごとに違う
店に払う分部品・消耗品の交換代(タイヤ、ブレーキパッド、オイル、チェーンなど)車体の状態で大きく変わる

重量税の金額は、自家用の小型二輪の税額で、二輪はエコカー減税の対象外です。

事業用のバイクは金額が違い、今後の税制改正で変わることもあります。

検査手数料も改定されることがあるので、自分で受検する前に運輸支局の案内で今の額を確認しておくと確実です。

自賠責保険料は2026年11月以降の契約から引き上げ
2026年11月1日以降に保険期間が始まる契約は、引き上げ後の保険料になります。
二輪と原付は、ほかの車種より上がり幅が大きく、1割前後の引き上げです。
保険料はこの先も見直されることがあるので、最新の額は加入するときに確かめてください。
見積もりの自賠責の金額が以前の車検より高くても、店が上乗せしているわけではありません。

金額を大きく動かすのは「交換部品」

同じ車種でも車検代に差が出るのは、ほとんどがタイヤやブレーキパッドなどの交換が入るかどうかです。

見積もりを受け取ったら、「交換しないと検査に通らないもの」と「早めの交換をすすめられているもの」を分けて説明してもらうと、今回払うべき金額がはっきりします。

ただし、タイヤの溝やブレーキの減りは、検査に通るかどうかより走る安全に直結するので、残りが少ないと言われたものは先送りしすぎないほうが結果的に安く済みます。

ユーザー車検にするか、店に頼むか

自分でバイクを検査場に持ち込む「ユーザー車検」は、店に払う分の多くを省けるのが良いところです。

その一方で、検査は「その日の時点で基準に合っているか」を見るだけで、整備をしてくれるわけではありません。

比べる点ユーザー車検店に頼む
費用法定費用と、自分で用意する部品代が中心法定費用に、点検整備の料金と代行手数料が加わる
手間平日に検査場へ行き、書類も自分で用意する預けて、終わったら受け取るだけ
点検と整備自分で済ませるか、点検だけ別に店へ頼む点検から部品の交換までまとめて任せられる
向いている人日ごろの点検ができ、平日に半日ほど時間を取れる人整備に自信がない人、用品を多く付けている人
自宅の机で、男性が数枚の書類をめくっている様子。横のノートパソコンには予約画面のような表が映っている

ユーザー車検にする場合のおおまかな流れは、次のとおりです。

  1. 管轄の運輸支局などの検査場を、インターネットで予約する
  2. 車検証、今の自賠責と、次の期間分の自賠責の証明書、点検整備記録簿をそろえる(軽自動車税の納税証明書は、納付がシステムで確かめられる場合は省けることがある)
  3. 前もって点検と整備を済ませ、ライトの向き(光軸)が心配なら、検査場の近くの予備検査場で見てもらう
  4. 当日、窓口で申請書をそろえて重量税と手数料を納め、検査コースで検査を受ける
  5. 合格すると、新しい車検証とナンバーに貼る検査標章が交付される

検査に通らなかったとき

ライトの向きの調整のように、その場で直せる不具合なら、直してから検査を受け直せます。

部品の取り寄せが必要なときは、限定自動車検査証を受け取り、決められた期間のうちに直して再び検査を受ける方法があり、その場合は手数料が別にかかります。

満了日の直前に受けると直す時間が取れないので、ユーザー車検にするなら、2か月前から受けられる期間の早いうちに予約するのが安全です。

店に頼むなら、どこに頼むか

買った店は、そのバイクの整備の履歴を知っているので、前回の交換部品を踏まえた見積もりを出してもらいやすくなります。

マフラーやライトを交換しているバイクは、店によっては社外部品の付いた車体を受け付けないこともあるので、予約の前に付けている用品を伝えて、受けてもらえるかを聞いておきます。

引き取りや納車をしてくれるか、預ける日数はどれくらいかも、通勤で毎日乗る人には大事な比べどころです。

検査場のような建物の前で、女性が書類を入れたファイルとヘルメットを抱え、バイクの横に立っている様子

用品を付けたまま車検を受けるときの注意

車検で引っかかりやすいのは、買ってから交換したり付け足したりした用品です。

基準を外れやすい用品と部品
マフラー: 交換用は騒音などの性能が確認されたことを示す表示があるものを選び、表示があっても劣化や取り付け方で音が大きくなっていないかを見ます。
ミラー: 後ろがきちんと見える数・大きさ・位置で付いていることが求められ、小さすぎるものや見える範囲が狭いものは通らないことがあります。
ライトとウインカー: 光の色や明るさ、取り付け位置に基準があり、電球を交換したあとは光軸がずれていないかも見られます。
ナンバー: 見えにくくなる角度や向きでの取り付けや、ナンバーへのカバーは認められていません。
ハンドルやスクリーン: 交換で車体の幅や高さが大きく変わると、車検証の記載を変える手続きが必要になることがあります。

交換した部品の純正品を捨てずに取っておくと、検査の前に戻すという選択肢が残ります。

店に頼むときは、見積もりの段階で付けている用品を全部伝えておくと、当日になって追加の作業や費用が出ることを減らせます。

スマホホルダーやETC、USB電源などの小物も、ミラーの視界やライト、ハンドル操作のじゃまになる位置に付いていないかを、検査の前に一度見直しておきます。

整備工場で、男性がバイクのマフラーの側面にある小さな金属板を指でさしている様子

維持費の項目と、節約の考え方

車検は2年に1回の大きな出費ですが、維持費全体で見ると、毎年・毎月・走った分にかかるお金のほうが積み重なります。

バイクの維持費の項目
・毎年:軽自動車税(4月1日の持ち主に1年分)
・2年ごと:車検の費用(250cc超)
・期限ごと:自賠責保険(250cc以下も必要で、期間を選んで入る)
・加入する場合:任意保険の保険料
・走った分:ガソリン、オイル、タイヤ、チェーン、ブレーキパッド
・毎月:駐輪場や保管場所の代金

減らせない費用と、減らせる費用

税金と法定費用は誰が払っても同じ金額なので、節約の対象にはなりません。

差が出るのは、消耗品を長持ちさせる手入れと、車検や整備の頼み方です。

たとえば、チェーンの注油やタイヤの空気圧を日ごろから見ておくと、チェーンやタイヤの減りが早まるのを防ぎやすくなります。

オイル交換のように自分でできる作業を覚える、車検の見積もりを2か所で取って比べる、といった工夫も効きます。

反対に、タイヤとブレーキは節約の対象にしないのが原則です。

排気量で変わるのは、車検と税の部分

250cc以下のバイクは車検がないぶん、2年ごとの大きな出費がありません。

それでも自賠責、軽自動車税、消耗品、保管場所の代金は排気量に関係なくかかるので、「車検がない=維持費がほとんどかからない」とは考えないほうが現実に近くなります。

オイル交換を自分でやる手順は、オイル交換の時期と選び方の記事にまとめています。

駐輪場でバイクの横にしゃがんだ男性が、後輪の近くにエアゲージを当てて目盛りを見ている様子

ハガキが届いたら、見積もりの中から法定費用の行を抜き出し、残りの金額が何の作業と部品の代金なのかを一つずつ聞いていくことが、車検代に納得して払うためのいちばんの近道です。

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この記事を書いた人

バイク用品の情報リサーチ担当のZINCです。ヘルメット・ウェア、ツーリングと通勤の小物、手入れ、冬の備えと保管・維持までを、メーカーの取扱説明書や公的機関の公開情報をもとに調べ、比較・整理して、迷ったときに1記事で答えが出る形でお届けしています。

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