最後に乗ったのは半年前なのに、駐輪場代だけは毎月きっちり引き落とされている。
そんな状態が続いているなら、売るか、持ち続けるか、廃車にするかを一度はっきり決める時期です。
損をしにくい進め方
1. 売る・持ち続ける・廃車のどれにするかを、費用と乗る予定から決める
2. 同じ車種・年式・走行距離の相場を調べて、「この金額なら売る」という下限を先に決めておく
3. 2か所以上で査定を受け、金額だけでなく条件も比べる
4. 引き渡したあと、名義変更か廃車の手続きが終わったことを必ず確かめる

売るか、持ち続けるか、廃車か
乗らないバイクは、置いておくだけでもお金がかかり、状態も少しずつ落ちていきます。
| 選び方 | 向いている状況 | かかるお金と手間 |
|---|---|---|
| 持ち続ける | 春になったらまた乗る、乗り換える予定がない、思い入れがある | 駐輪場代、毎年の軽自動車税、自賠責、250cc超は車検。バッテリーの充電など保管中の手入れ |
| 売る | 1年以上乗る予定がない、乗り換えを考えている | 査定と書類の準備。動くうちに売るほうが値段は付きやすい |
| 廃車にする | 事故や故障で直す予定がなく、査定でも値段が付かなかった | 市区町村や運輸支局での手続き。業者に頼むと引き取りの費用がかかることもある |
動かないバイクや事故で傷んだバイクでも、部品や車体として買い取る店があるので、廃車にする前に一度は査定を受けてみる価値があります。
4月1日をまたぐかどうかで、税金が1年分変わる
バイクの軽自動車税は、毎年4月1日の時点の持ち主に、その年度の1年分がかかります。
途中で手放しても月割りで戻ってくる仕組みはないので、手放すと決めたなら、3月中に名義変更か廃車の手続きまで終わらせると、次の年度の税金を払わずに済みます。
3月は手続きの窓口も買取店も混みやすいので、2月のうちに動き始めると間に合わせやすくなります。
乗らない期間が長いほど、状態は落ちる
何か月も動かさないと、バッテリーが上がる、タイヤが硬くなる、タンクのガソリンが傷むといった変化が少しずつ進みます。
年式も1年ごとに古くなるので、売ると決めているなら、迷っている間に値段が下がることはあっても、上がることはあまり期待できません。
持ち続けると決めたなら、置き方を整える
しばらく乗らないまま持ち続けるなら、次に乗るときにすぐ走り出せる状態で置いておくことが、結果的に価値を守ることにもなります。
- バッテリーは充電器でときどき充電するか、外して保管する
- 屋外ならカバーをかけ、晴れた日にときどき外して湿気を逃がす
- ロックはふだんどおりかけ、動かさないあいだも置き場所の様子を見に行く
- 駐輪場の契約を、屋根付きや月額の安い場所に見直せないか考える
保管中のバッテリーの扱いはバッテリー交換とバッテリー上がり対策の記事に、カバーの選び方はバイクカバーの記事にまとめています。
買取相場の調べ方
車種・年式・走行距離をそろえて比べる
相場を調べるときは、同じ車種で、年式と走行距離が近いものを探して比べます。
中古車販売サイトに並んでいるのは「店が売る値段」で、店の整備や利益が含まれているため、買取の金額はそれより低くなるのがふつうです。
買取店のサイトにある買取実績や、ネットで出せる概算の査定額は、おおよその幅をつかむための目安として使い、実車を見たあとの金額とは違うものと考えておきます。
査定額を動かすポイント
- 年式と走行距離:新しく、距離が少ないほど評価されやすい
- 状態:エンジンがかかるか、傷やへこみ、サビ、転倒の跡、オイル漏れ
- カスタム:交換した部品の人気と、外した純正部品が残っているか
- 車種の人気と時期:乗る人が増える春の前は、中古車の需要が高まりやすい

売り方による違い
バイクの売り方は大きく4つあり、手間をかけるほど高く売れる可能性はあるものの、そのぶん自分で負うことも増えます。
| 売り方 | 手間 | 金額の傾向 | 気を付けること |
|---|---|---|---|
| 買取店(店頭・出張) | 少ない。書類の手続きも店が進めることが多い | 店や時期で差が出るので、比べるほど納得しやすい | その場で即決を求められても、ほかと比べてから決める |
| 乗り換え先での下取り | いちばん少ない。購入と同じ店で済む | 新しいバイクの値引きと一緒になり、下取りの金額が分かりにくい | 下取りの金額と値引きの金額を分けて出してもらう |
| 一括査定 | 申し込みは1回で済む | 複数の店が競うので比べやすい | 申し込み直後から、複数の店から電話やメールが続けて来る |
| 個人売買(知人・フリマ・オークション) | 多い。撮影、やり取り、書類、引き渡しまで自分で行う | 店を通さないぶん、条件が合えば高く売れることもある | 代金の支払い、名義変更、売ったあとの故障の言い分をめぐるトラブル |
初めて売るなら、買取店か一括査定で2か所以上の査定を取り、下取りの金額とも比べるのが、手間と金額の釣り合いが取りやすい進め方です。
バイクワン(バイク買取専門店)
WEBから申し込める、全国対応の無料出張買取
買取店の査定を取る1か所として比べられます。原付一種(50cc以下)は対象外です
※広告(アフィリエイトリンク)を含みます。
対応エリアや条件は、申し込み前に公式ページでご確認ください。
個人売買は、名義変更が終わらないまま相手と連絡が取れなくなると、税金や違反の通知が自分のところに届き続けるおそれがあるので、書類の手続きに慣れていない人にはすすめにくい方法です。
査定から引き渡しまでの流れ
車検証などの書類、鍵、取扱説明書、純正部品を探し、見つからないものがないかを先に確かめます。
相場の幅を調べ、「これより安ければ売らない」金額を決めておくと、査定の場で迷いません。
店頭に持ち込むか、出張で見に来てもらい、同じ説明を、同じ書類を見せながら伝えます。
金額のほかに、手数料や引き取りの費用、入金の時期、あとから減額される条件があるかを比べます。
契約書の内容を確かめてから署名し、書類と鍵をそろえてバイクを引き渡します。
名義変更や廃車が終わったら、新しい車検証の写しなど、手続きが済んだと分かる書類を送ってもらいます。
店頭に持ち込むか、出張で来てもらうか
自分で走って持ち込める状態なら、店頭査定はその場で話を進めやすく、ほかの店へ回って比べるのも簡単です。
車検や自賠責保険が切れているバイクは公道を走れないので、出張査定や引き取りを頼みます。
出張査定を頼むときは、出張や引き取りに費用がかかるか、売らなかった場合にも費用が出るかを、予約の時点で聞いておくと後で困りません。
一括査定を使うときの心づもり
一括査定は申し込みが1回で済む代わりに、申し込んだ直後から複数の店の連絡が続けて届きます。
申し込む前に、電話に出られる時間帯を決め、連絡の方法を選べる場合はメールを選ぶと、仕事中の着信に振り回されにくくなります。
売る先が決まったら、ほかの店には「ほかで決めました」とはっきり伝えると、連絡が長引きません。
バイクワン(バイク買取専門店)
WEBで申し込める出張買取。電話に出られる時間帯を先に決めておく
申し込み後に連絡が届くため、受けられる時間帯を決めてから進めると安心です
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査定の前にしておく準備
査定の前にそろえたいもの
洗車と拭き上げを済ませ、チェーンまわりの汚れも落としておく
スペアキーを含めた鍵をすべて用意する
車検証などの書類と、自賠責保険の証明書
取扱説明書、点検整備記録簿、交換した部品の領収書
外した純正部品(マフラー、ミラー、ステップなど)
きれいにはしても、お金をかけて直さない
洗車をしておくと、傷や状態を正確に見てもらえ、ていねいに扱われてきたバイクだと伝わりやすくなります。
一方で、査定のために傷を修理したり、新しいパーツを付け足したりしても、かけたお金ほど査定額が上がることは少ないので、大きな出費はしないほうが無難です。
整備の記録と、不具合は正直に伝える
オイル交換やタイヤ交換の時期が分かる記録や領収書は、手入れをしてきた裏付けになります。
転倒したことや、気になる音・不具合は、査定のときに自分から伝えておきます。
黙っていて引き渡しのあとに見つかると、減額や、契約の条件をめぐるトラブルにつながりやすいからです。

必要な書類と、名義変更の流れ
名義変更の手続き先と書類は、排気量によって違います。
| 区分 | 手続き先 | 売る側が用意する主なもの |
|---|---|---|
| 原付(125cc以下) | 市区町村 | 売る側が廃車の手続きをしてナンバーを返し、そのとき受け取る書類(廃車申告受付書など)を買う側に渡す |
| 軽二輪(125cc超250cc以下) | 運輸支局など | 軽自動車届出済証、譲渡証明書、自賠責保険の証明書 |
| 小型二輪(250cc超) | 運輸支局など | 車検証、譲渡証明書、自賠責保険の証明書 |
車検証や届出済証の住所が今の住所と違う場合は、住所のつながりが分かる住民票などが追加で必要になります。
250ccを超える小型二輪の名義変更は、新しい持ち主が15日以内に運輸支局などで手続きする決まりで、買取店に売る場合はふつう店がこの手続きを進めます。
軽二輪(125cc超250cc以下)は車検がなく手続きの書類も小型二輪と違うので、届出の期限や必要な書類は、管轄の運輸支局の案内で確かめてください。
個人売買では、買取店なら店が用意してくれる書類を、売る側が自分でそろえて買う側に渡すことになります。
表の書類のうち、譲渡証明書は売る側(今の持ち主)が記入して押印するもので、住所が変わっている場合の住民票なども売る側が取り寄せます。
書類の様式や押す印鑑の決まりは区分や申請の内容で変わるので、引き渡しの前に運輸支局の案内で確かめておきます。
個人売買で売る場合は、手続きの期限と、終わったら書類の写しを送ってもらうことを、引き渡しの前に約束しておくと安心です。
廃車にした場合は、自賠責保険の残りの期間によって、解約すると保険料の一部が戻ることがあります。
ローンが残っているバイクも売れますか?
車検証や届出済証の所有者の欄が、自分ではなく販売店やローン会社の名前になっていることがあります。
その場合は、残りのローンを払い終えて所有者の名前を外してもらう手続き(所有権の解除)が必要です。
買取店によっては、残りのローンの精算をまとめて扱ってくれるので、査定のときに所有者の欄を見せて相談すると話が早く進みます。
売るかどうか決めきれないときは、まず車検証の所有者の欄と、鍵や書類がそろっているかを確かめるだけでも、次に何をすればよいかがはっきりします。
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