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バイクのリアボックスの選び方、容量・取り付け・ヘルメット収納の失敗例

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通勤服の女性が、小型スクーターの後ろに付けた開いたリアボックスにフルフェイスヘルメットを入れている様子

リアボックスでいちばん多い失敗は、容量の数字だけを見て買い、届いてからヘルメットが入らないと気付くことです。

ヘルメットが入るかどうかは、リットルの数字よりも、ボックスの内側の形と深さ、ふたの裏のふくらみで決まります。

もう一つの失敗は、付けられると思って買ったのに、車体にキャリアがない、または合うベースがないと後から分かることです。

容量、取り付け、積める重さの3つを順に確かめれば、どちらの失敗も避けられます。

通勤用の小型スクーターの開いたリアボックスに、女性がフルフェイスヘルメットを入れている様子
目次

容量の選び方

何を入れるかで、大きさを決める

容量は「大きいほど便利」ではなく、ふだん入れたいものが入る、いちばん小さいものを選ぶのが基本です。

大きなボックスほど重く、車体の後ろが高くなるので、走りや取り回しに影響が出やすくなります。

あとで別のメーカーのボックスに替えると、ベースまで買い直しになることが多いので、最初の1台は数年使う前提で大きさを決めます。

入れたいもの容量の目安確かめたい点
レインウェア、小物、コンビニの買い物小さめ(30L未満)車体の大きさに対して後ろに出すぎないか
ジェットヘルメット1個、通勤のカバン中くらい(30L台)カバンの横幅と高さが内側の寸法に収まるか
フルフェイス1個大きめ(40L前後から)「フルフェイス1個収納可」の表示があるか
フルフェイス2個、ツーリングの荷物かなり大きめ(40L台後半から。ヘルメットの形や大きさによっては50L以上が要ることもある)車体と荷重の上限に対して重すぎないか

表の容量はあくまで目安で、同じ容量でも形が違うと入るものが変わるので、最後は製品の表示と内側の寸法で決めます。

ヘルメットが入るかは、形で決まる

ヘルメットを入れるつもりなら、自分のヘルメットの縦・横・高さを測り、ボックスの内側の寸法と比べてください。

大きいサイズのヘルメットや、あごの部分が開くシステムヘルメット、ひさしの付いたオフロード用は、「フルフェイス1個収納可」と書かれていても入らないことがあります。

ふたの裏側が内側にふくらんでいる形は、見た目の容量より上の空間が狭くなるので、高さの寸法はふたを閉めた状態で見ます。

店に実物があるなら、自分のヘルメットを持って行って入れてみるのがいちばん確実です。

ヘルメットのサイズやタイプの違いは、ヘルメットの選び方の記事でも取り上げています。

素材と形の違い

タイプ良いところ気を付ける点向いている使い方
樹脂のハードケース種類が多く、価格の幅も広い。軽めで鍵付きが多い日差しで色あせや劣化が進むことがある通勤、買い物、ふだん使い全般
アルミのケース丈夫で、四角い形なので荷物を詰めやすい重く、価格が高め。角がぶつかると傷が目立つ長いツーリング、キャンプの荷物
布などのソフトケース軽く、使わないときは小さくたためるものもある形が崩れやすく、鍵がかからないものが多いツーリングのときだけ積みたい人

毎日の通勤で使うなら、鍵がかかって雨にも強い樹脂のハードケースから選ぶと、使い勝手と価格の釣り合いが取りやすくなります。

GIVI モノロックケース 45L(汎用ベース付き)

GIVI モノロックケース 45L(汎用ベース付き)

内寸 奥行390×幅535mm。フルフェイス2個の収納をうたう45L、最大積載3.0kg
自分のヘルメットの寸法と内寸を照らし合わせます。完全防水ではありません

※価格や在庫は変わることがあります。
購入前に商品ページで最新の価格・仕様をご確認ください。

ふたが横に開くか後ろに開くかでも、狭い駐輪場での出し入れのしやすさが変わるので、停める場所で、ふたを開ける向きに余裕があるかも見ておきます。

取り付けのしくみ

キャリアとベースの関係

リアボックスは、車体の後ろの荷台(リアキャリア)に台座(ベース)を付け、その上にボックスを載せるしくみがふつうです。

キャリアが付いていない車体は、まず車種に合うキャリアを用意する必要があります。

ベースには、いろいろなキャリアにボルトで留める汎用のものと、車種ごとに作られた専用のものがあります。

汎用のベースは手に入れやすい反面、キャリアの形によってはボルトの位置が合わず、しっかり固定できないことがあるので、自分の車体のキャリアに付けられるかを商品の説明や店で確かめます。

GIVI モノロックケース用 汎用ベースプレート MP60N

GIVI モノロックケース用 汎用ベースプレート MP60N

モノロックケース用の汎用ベース
キャリアの形によっては、ボルトの位置が合わないことがあります。穴の位置を測ってから選びます

※価格や在庫は変わることがあります。
購入前に商品ページで最新の価格・仕様をご確認ください。

ボルトの締め付けに自信がなければ、取り付けは購入した店やバイク用品店に頼むほうが確実です。

スクーターや原付は、はじめから荷台が付いている車種や、つかまるための取っ手(グラブバー)と一体になった荷台の車種が多くあります。

こうした荷台は、積める重さの上限が小さめに決められていることがあるので、大きなボックスを載せる前に取扱説明書で上限を確かめてください。

バイクのリアキャリアにボックス用のベースプレートを載せ、男性がボルトを通す穴の位置を合わせている手元

積める重さは、3つの上限のうち小さい値に従う

確かめる3つの上限
1. ボックスに入れてよい重さ(ボックスの製品表示)
2. キャリアとベースが耐えられる重さ(キャリアやベースの製品表示、純正キャリアは車体の取扱説明書)
3. 車体の最大積載量(車体の取扱説明書)
3つのうち、いちばん小さい値を超えないように積みます。
キャリアにはボックスそのものの重さもかかるので、中身の重さだけで考えないでください。

法律でも積める重さに上限があり、大型と普通の自動二輪車は60kg、原付は30kgまでです。

ただしキャリアやボックスの上限はこれよりずっと小さいことが多いので、実際には製品と車体の表示のほうが先に効いてきます。

走りへの影響と、入れてよいもの

リアボックスは車体のいちばん後ろの高い位置に重さが乗るので、荷物を入れるほど前輪が軽くなり、ハンドルの手応えが変わります。

横風を受けやすくなり、止まりかけの遅い速度ではふらつきやすくなるので、付けた直後は、空いた道で発進・停止・曲がるときの感覚を確かめてください。

2人乗りをする場合は、ボックスが後ろの人の背中に当たって窮屈にならないかも見ておきます。

荷物を多く積んで走るときのタイヤの空気圧が、車体の取扱説明書やラベルに1人乗りのときとは別に書かれている車種もあるので、重い荷物で遠出する前に一度見ておきます。

ボックスに向いているもの
レインウェア、グローブの替え、タオルなど軽くてかさばるもの
ヘルメット(駐輪中の置き場所として)
通勤のカバンや、軽い買い物
雨の日に濡らしたくない書類や着替え(袋に入れて)

入れないほうがよいもの
工具や飲み物の箱買いなど、重いもの
割れ物や、振動で傷みやすい精密機器
ふたがしっかり閉まらない液体の容器
財布やスマホなどの貴重品の置きっぱなし

重い荷物がどうしてもあるときは、ボックスの底の、なるべく前側(車体に近い側)に置くと、ふらつきを抑えやすくなります。

重い荷物を低く積みたいときのサイドバッグやシートバッグとの使い分けは、サイドバッグとシートバッグの記事で取り上げています。

ボックスを付けると、車体の長さと高さが変わることも忘れがちです。

契約している駐輪場の枠や屋根の高さに収まるか、今使っているバイクカバーがボックスごとかぶせられるかを、付ける前に確かめておきます。

カバーが小さくなった場合は、「ボックス付き対応」と書かれたサイズに買い替えると、上側が突っ張らずにかけられます。

通勤用のスクーターのリアボックスに、ビジネスバッグを手に持ったスーツ姿の男性がたたんだレインウェアを入れているところ

鍵と盗難、雨への備え

多くのリアボックスには鍵が付いていて、ふたの鍵と、ベースから外せないようにする鍵が共通になっている製品もあります。

ボックスをワンタッチで外せる形は、部屋に持ち込めて便利な反面、鍵をかけ忘れるとボックスごと持ち去られるおそれがあります。

停めるたびに、ふたとベースの両方に鍵がかかっているか、取っ手を軽く引いて確かめる習慣をつけておきます。

ボックスに鍵がかかっていても、こじ開けられることはあるので、貴重品は入れたままにしないでください。

ボックスの鍵をなくすと中身もボックスも取り出せなくなるので、買ったらすぐに合鍵を家に1本残し、鍵の番号を控えておくと、なくしたときに注文し直しやすくなります。

車体の盗難そのものへの備えは、盗難対策の記事にロックの選び方と合わせてまとめています。

ふたのすき間にはゴムのパッキンが入っていますが、長い雨や洗車の水で、中に水がしみることもあります。

濡らしたくないものは袋に入れ、内側に敷く内張りやマットを使うと、荷物が中で転がる音も抑えられます。

駐輪場で、女性がスクーターのリアボックスに鍵をかけたあと、取っ手を軽く引いてベースから外れないかを確かめている様子

使い方ごとの選び方と、買う前のチェック

使い方重視したい点気を付ける点
毎日の通勤カバンが入る内側の寸法、鍵の使いやすさ毎日の取り回しが重くならない大きさにする
買い物ふたの開く広さ、出し入れのしやすさ重い飲み物や米は積みすぎない
ツーリング容量、防水、ヘルメットが入るか高速道路での横風、荷物の重さ
配達の仕事配達用のバッグが入る内側の寸法店の決まりや、保温バッグの大きさを先に確かめる
  • 車体にキャリアがあるか、ない場合は車種に合うキャリアが手に入る
  • ベースが自分のキャリアにしっかり付けられることを確かめた
  • 入れたいもの(ヘルメット・カバン)の寸法と、ボックスの内側の寸法を比べた
  • ボックス・キャリア・車体の3つの重さの上限の見当がついている

見た目が気になって、ボックスを付けるか迷っています
ツーリングのときだけ荷物を増やしたいなら、使わない日はボックスを外せる形を選ぶ方法があります。
ベースだけは車体に残るので、外した日の見た目も気になる場合は、ベルトで付け外しできるシートバッグを選ぶほうが向いています。
毎日カバンを積む通勤なら、雨や盗難の心配が少ないボックスのほうが使い勝手はよくなります。

ふだんの荷物がレインウェアと小物くらいで、シート下の収納に収まっているなら、リアボックスは急いで買わなくてかまいません。

候補が絞りきれないときは、毎日いちばん大きい荷物になるもの(ヘルメットか通勤のカバン)が入る、いちばん小さいボックスに決めると、大きすぎて取り回しに困る失敗を避けられます。

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この記事を書いた人

バイク用品の情報リサーチ担当のZINCです。ヘルメット・ウェア、ツーリングと通勤の小物、手入れ、冬の備えと保管・維持までを、メーカーの取扱説明書や公的機関の公開情報をもとに調べ、比較・整理して、迷ったときに1記事で答えが出る形でお届けしています。

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